インボイスによる賃貸への影響①-2
2023年12月15日
インボイスによる賃貸への影響①-2
社長の小宮です。
弊社では賃貸物件の管理を主に取り扱っています。
今回は、前回(インボイスの影響)の続きです。
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前回は「インボイスとは?」を簡単にご説明しました。
今回は、主題である「インボイスの賃貸への影響」についてお話ししていきます。
インボイス制度が始まったことで、弊社の主業務である「賃貸」にも色々と影響が出ています。
賃貸の種別ごとに、どんな影響が出ているのか見てみましょう。
賃貸住宅 (居住用物件。アパート・マンション・貸家など)
賃貸住宅の貸主さんへの影響
住宅については、正直、あまり大きな影響は出ていません。
インボイスは「消費税」に対する新しい制度ですが、住宅家賃はそもそも非課税だからです。
ですので、借主さんからのインボイス請求や登録状況の確認などもありません。
賃貸住宅の借主さんへの影響
これも同じ。
借主さんが課税事業者の法人さんだったとしても「住宅使用」である以上、消費税はありません。
賃貸住宅の管理会社への影響
住宅家賃は非課税であり、且つ毎月の家賃は基本的に請求書や領収証の発行がないので影響はありません。
しかし、契約時に発行する「契約金請求書」や更新時に発行する「更新料等請求書」、解約時に発行する「精算書」には家賃以外の項目も記載されており、消費税対象も含まれている場合があります。
(鍵交換費とか仲介手数料、24時間サポート料、内装工事費など)
そんな訳で、インボイスに対応した書式のものへ作り変えました。
これ、物件数が多いと、かなり大変です。
(まとめ)
住宅は、貸主さん・借主さん共に、あまり変わらない
管理会社だけ事前準備にチョット忙しかったです
賃貸ビル (事業用物件。テナントビル・事務所ビルなど)
賃貸ビルの貸主さんへの影響
ビル家賃は消費税対象ですので、少なからず影響が出ています。
大きな収益を生む賃貸ビルの貸主さんは基本的に課税事業者ですので、「適格請求書発行事業者」の登録が必要です。
また、ビルの場合は住宅よりも共用部や付属物など、消費税の絡む出費が多いので、影響は大きくなります。
賃貸ビルの借主さんへの影響
借主さんも課税事業のはずなので、登録やインボイスの保管など、影響が出ています。
また、インボイス制度前の契約書には登録番号などインボイスに必要な記載が無いため、貸主さんに対して登録状況や登録番号の確認の必要があったりします。
賃貸ビルの管理会社への影響
内容は賃貸住宅と大体同じです。但し、ビルは家賃も課税対象ですので、修正する箇所は住宅よりも多くて大変でした。
(まとめ)
ビルは、全般的に手続きする事、修正する事が多く、
事前準備は大変だった
はい。今日のところはここまで。
次回は「インボイスの賃貸への影響の続き」についてお話しさせていただこうかと思います。
エリアは狭いですが、弊社でも厚木市・海老名市・伊勢原市近辺であれば管理が可能です。
賃貸物件の管理先をご検討のオーナー様はお気軽にご相談下さいね。
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